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お知らせ

低濃度PCB廃棄物の処理能力を年間約5万トンに拡大~秋田県で新規認定取得、岡山県で能力増強~

DOWAエコシステム株式会社の100%子会社であるエコシステム秋田(株)において、低濃度PCB廃棄物の無害化処理に係る大臣認定を2016年3月30日付で取得し、廃電気機器等の処理を開始します。
加えて、同じく100%子会社であるエコシステム山陽(株)では低濃度PCB廃棄物の処理能力に係る変更許可を2016年2月23日付で受けており、これらによりグループ全体での低濃度PCB廃棄物処理能力を年間約3万トンから約5万トンに拡大します。

PCB廃棄物の適正な処理の促進に関する特別措置法の施行後に存在が明らかになった、微量のPCBに汚染された廃電気機器等については、その量が膨大かつ未だ全量把握がされていないことから、2027年3月を法定期限とする処理完了に向けて民間企業を中心とした処理体制の強化が急がれています。

DOWAエコシステムでは、2005年から環境省による微量PCB汚染廃電気機器等の焼却実証試験へ複数の事業所で参画し、2010年に福岡県、2011年に岡山県で廃電気機器等を中心に処理を開始しました。秋田県においても2011年から低濃度PCB廃油等の処理を進めてきましたが、今回新たに低濃度PCB廃棄物専用焼却炉を設置し、廃電気機器等の処理に係る大臣認定を取得しました。これにより東日本でも廃電気機器等の処理が可能となったことに加え、廃電気機器及び廃油の処理を同一事業所内で行うことも可能となり、排出事業者の利便性向上に大きく貢献できるものと考えています。
またエコシステム山陽では、低濃度PCB廃棄物専用焼却炉の効率改善を行い、処理能力を48t/日から60t/日に増強しました。さらに同事業所では、現在処理の許可を保有していない低濃度PCB廃油を処理品目に追加する申請を行っており、西日本においてもさらなるサービスの向上を図っていきます。

低濃度PCB廃棄物処理において国内トップの処理実績を持つDOWAグループは、安全で確実な機器解体、運搬についても多くのノウハウを有しています。今後も様々な顧客ニーズへ幅広く対応を推し進め、法定期限内のPCB廃棄物処理推進へ貢献してまいります。

【エコシステム秋田(株)における新規認定内容】

新焼却炉 外観(写真中央)

(1)処理を行う廃棄物の種類および処理能力

低濃度PCB廃油  3.1kL/日
低濃度PCB汚染物(廃電気機器等)ならびに低濃度PCB処理物  15t/日

(2)受入開始時期(予定)

2016年4月


DOWAホールディングス株式会社 ニュースリリース

低濃度PCB廃棄物の処理能力を年間約5万トンに拡大

参考資料

【DOWAグループの低濃度PCB廃棄物処理事業所一覧】

事業所名 所在地 処理対象物 処理能力
エコシステム秋田(株) 秋田県 低濃度PCB廃油 9.6kL/日(1号炉)
3.1kL/日(3号炉、新規取得)
低濃度PCB汚染物(廃電気機器等) 15t/日(3号炉、新規取得)
低濃度PCB汚染物(その他) 5t/日(1号炉)
エコシステム山陽(株) 岡山県 低濃度PCB廃油 4.3t/日(現在申請中)
低濃度PCB汚染物(廃電気機器等、その他) 60t/日
エコシステム小坂(株) 秋田県 低濃度PCB汚染物(塗膜くず等) 11.52t/日
光和精鉱(株) 福岡県 低濃度PCB廃油 24kL/日
低濃度PCB汚染物(廃電気機器等) 28.5t/日
低濃度PCB汚染物(その他) 10t/日
参考:PCB廃棄物の無害化処理認定施設及び許可施設一覧(環境省Webサイト)
http://www.env.go.jp/recycle/poly/facilities.html